ブラックメタルの先駆者的存在でありながら、作品を出すごとにその毛色を全く違ったものに変え常に発展を遂げていく、アングラな世界の住人とはいえミュージシャンとして一番重要とも言える誇りを持ったバンドであります。しかし、音楽性は変わっても彼らの核に存在する反キリスト・反悪魔主義の思想は決して揺らぐことがなく、それがまた彼らが数多のマイナーメタルバンドたちから崇拝をつながっていくわけでつながっていくわけなのであります。
この1stアルバムでは、80年代から存在していたバンドらしいスラッシュメタルの風味が色濃く感じられつつも、へヴィメタルという一ジャンルに何か新風が巻き起こされそうな、非常に個性豊かで斬新な、大きな可能性を感じさせる音を出しています。一言で言い表そうにもなかなか出来ない、そこはかとなくメロディックでありながら決してメロデスなどの音楽には走らず、かと言って基本的な路線である暴虐性に全てを支配されたブラック、スラッシュにもならない、それでも中途半端であるとは口が裂けても言えない、どこまでも唯一無二な音です。このバンドが、この路線だけに留まらずこの後に様々な変化を遂げながら発展していくことには、それがやはり一番の理由として存在しているのでしょう。この路線で何年も何十年もやっていくなんてとても人間に出来た話ではありません。つまり、彼らは常に突然変異のような無二性を醸し出しながら発展を遂げているというわけです。
ブラックメタルだとか、スラッシュメタルだとか、そんなジャンル分けを行う必要性自体が最早どこにも無いと言って何ら過言でないと感じられるほどです。良いじゃないですか、rotting christはrotting christ、そんな最高のメタルバンドが存在するという事実だけが明確ならば、それで充分ではございませんか。ことへヴィメタルなどという音楽は、一々細かいジャンル分けなどする必要は一切ないのです。TRUEかFALSEか、その二択です。このジャンルはこういうものだから全く聞けない、そんな意見が如何にナンセンスか、このバンドは教えてくれます。この唯一無二の音によって、我々の心に、熱く深く、刻み込んでくるのです。
注目曲
全曲
10
(っ'ヮ'c)チカ
(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ
(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ