マイナーメタルの中ではだいぶ知名度がある方に位置するvirgin steele、そこのメンバーがvirgin steeleの活動と平行して、80年代後半original sinなるバンドと同時進行で始めた、真面目にやる気があったのかどうか良く分からない、そもそもちゃんとしたバンドなのか単なるプロジェクトなのかもわからない、ボーカルが顔を含めた全身黒装束で覆われているという謎のアプローチを施した四人組の唯一作です。
ジャケからしてわかるようにオカルト臭が尋常じゃないバンドでこそありますが、さすが30年以上細々と活動しているバンドのサイドプロジェクトなだけあって、どマイナーとはいえ曲自体は聞いていて中々どうして悪くない。スピードメタル以外の何でもない音ですが、この手のバンドにしては珍しくと言うべきか、venomなどに過剰なほど影響を受けた、ハチャメチャで如何にもあの時代のアンダーグラウンド世界を代表するような印象の音ではなく、virgin steeleが元なので当たり前ではありますが、むしろもっと正統派メタルにインスパイアされた音を出しております。知名度的にはどう考えてもC級以下ですが、音自体は少なくとも多少マイナーなメタルを聞くリスナーならある程度気に入れるレベルでしょう。そう特出すべき点はないと言っても正直あまり差支えありませんが、専門店などに1000円程度で売っていれば迷わず買って損ではありません。そういう音です。


注目曲
1. Black Mass, 6. Call for the Exorcist, 7. Death by Bewitchment, 14. Lucifer's Lament

(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ