南米の、この手のスラッシュにしてはそれなりに腕はあるものの、やはり人に対して勧めるにはいささか良心が痛むような、文字通りのポンコツスラッシャーです。
昨今世界中にアホほど出現しては即座に消え去ってゆく、所謂リバイバルスラッシャーと呼ばれるようなオールドスクールスラッシュの焼き直ししか行っていないような輩、それらを彷彿とさせるしょうもないロゴマークを冠してこそいますが、音は正真正銘のポンコツスラッシュであります。
全編通して同じ音です。ただひたすらに、闇雲にガチャガチャと走り続けています。例えるならば、slayerとsepulturaを足して2で割った後にトドメの10分の1倍をしたようなそんな音ですね。どうしようもないような例えですが、本当にどうしようもない音ですからそんなことは気にするべきではないのです。
しかし、安心するべきか否か、南米にはこのバンドのこの音をはるかに凌駕するくされを超えたくされ、それこそ手のつけようがない大魔王たちが地下には潜んでいるのです。よりによってそういう連中に限ってなぜか活動期間が長いのだから恐ろしい話です。
それを踏まえた上でこのバンドのこの音を聞くと、ひどく優れた音であるように思えてきます。良いではないですか。暴れ倒したいという心意気が痛いぐらいに伝わってくるこの音。ぼくにとってはこのような音こそが至高の音であります。少なくとも、metallicaやiron maidenなどのような最早金字塔と化しているような超一流バンドや、attomicaやtoxodeth、reencarnacionのような劣悪極まりない地下の大魔王バンドよりも、よっぽど人間らしい雰囲気のある音であると感じますよ。体の内から限りなく溢れ出るパワーを、こうやってある程度まともな音で表現することが出来る。それはある意味、類いまれなる素晴らしき才能なのかもしれません。
注目曲
3. Butcher, 7. Immortal Force
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(っ'ヮ'c)チカ
(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ(っ'ヮ'c)チカ
(っ'ヮ'c)チカ
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